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今年のドラフトの超目玉・奥川投手のフォームの特徴や球種は?

ついこの間まで夏の甲子園をやってたと思ったら、今年のプロ野球のドラフト会議は10月17日。もう2週間を切りました。

そして今回の目玉と言えば、春に高校生としては史上最速とされる球速163kmを記録した大船渡高校の佐々木郎希投手。そして星稜の奥川恭伸投手の二人が最も注目を集めるのは疑いのない所ですね。

奥川投手は4季連続で甲子園出場し、この夏チームを全国制覇まであと一歩、準優勝にまで導きました。

ここでは、そんな奥川投手のフォームの特徴や球種に絞って、あくまで素人目線ではありますが見ていこうと思います。

立ち投げで常時150kmのストレート

奥川投手のピッチングフォームをパッと見て感じるのは、

  • 踏み出す左足のステップ幅が狭い
  • 腕の振りが小さくコンパクト

と言う点が挙げられます。

 

基本的には、多くの投手は後ろ足のヒザが土で汚れるくらい、前の足を大きく踏み出して脚を開き、下半身のタメや腰の回転をしっかり効かせ、腕を大きく振って力のある球を投げ込みます。

大リーグで活躍するダルビッシュ投手や大谷翔平投手も、そういったオーソドックスな投げ方です。

ですが、奥川投手はいわゆる「立ち投げ」と揶揄されるほど、前足のステップ幅が狭く、下半身をしっかり使えてないような投げ方に見えます。

同じく大リーグで活躍した上原浩治投手、そして現役の前田健太投手もステップが狭く腕の振りも小さいコンパクトな投げ方ですが、奥川投手はその二人よりもさらにステップ幅が狭いようです。

球を放す瞬間はほとんど棒立ちにも見えるくらい、上半身が沈み込まず高い状態にあり、甲子園に出てきたりプロで活躍するピッチャーでも、外国人は別としてこれほどの極端な立ち投げの投法はそんなに見かけないと思います。

 

驚くべきは、そんな投げ方でも試合の終盤まで常時150km前後のスピードボールを投げられるという点です。

日本の長い野球の歴史でも、このような投げ方でそこまでの快速球を投げる投手は初めて、とさえ言われています。

超高校級のスライダー

次に奥川投手の球種ですが、主な変化球はスライダーとフォークとカーブ、それにチェンジアップです。

特にスライダーのキレは天下一品で、ストレートと同じ軌道から遅めにブレーキ鋭く大きく曲がるので、バッターも打席で「一瞬消える」ように見える魔球とか。

プロでもあれほどのスライダーを投げられる投手は、なかなかいないと言われてます。

 

さらに他の変化球のコントロールや精度も一級品で、どの球種でも決め球として三振が取れます。特にフォークの球速は140kmを超え、高校生レベルではバットに当てるのも至難の業です。

奥川投手の投ずるストレートと変化球、すべての球種が高校生離れしたレベル。相手打線に連打を許さず、投球イニング数を大きく上回る三振を奪っています。

まとめ

これ以外にも、中学時代から全国大会で優勝するなど大舞台の経験。そしてマウンドさばきや投球術、安定度などどれを取ってもピッチャーとしての能力、完成度はアマチュアでは群を抜いていると、プロのスカウトからも絶賛されています。

10年に一人、大リーグに進んだダルビッシュ、松坂、田中マー君にも並ぶほどの逸材として、高校生ながらプロでも即戦力と期待されています。

 

プロ志望届を提出し、あとはいよいよ指名されるのを待つばかりとなった奥川投手。複数球団による一位での指名は確実です。

将来のエースとしてこの先長くチームの浮沈を担えるような存在。あまりに活躍し過ぎて早くに大リーグに行ってしまうかも知れない、と考えるのは早急かも知れないけど、それほどの逸材であるのは疑いのない所です。

抽選の結果、どこが交渉権を獲得し入団することになるのか非常にワクワク楽しみですね。

いなか野

ファミコン世代の雑食引きこもり系男子。好きなことはゲーム・音楽・釣り・読書・野球観戦など。西日本の片田舎でネコ3匹と暮らす。